そして俺らは俺の診察室へ行った。


駿「で、何があったの?」

優「駿…」

駿「優兄が個人的に俺を呼び出すくらいなんだからなんかあるんでしょ。」


本当にこいつは鋭い…



優「駿、採血させてくれないか…」

駿「理由は」

優「…」

言ったほうがいいか…
まだ確実とは言えない…

でも駿には協力してもらうのに話さないのはいくら兄弟でも非常識か。




優「美音の血液型がこの前の検査の時A型だったのが分かった。」

俺がそこまで言うと駿介は顔色を変えた。


駿「…でも俺らは双子だろ?!」

優「たとえ双子でも…父親が違う可能性がある。症例自体は少ないけどな。ただそれは…」

駿「母さんの不倫…」

優「うん。それを証明することにもなる。」


駿「………わかった。」

そう言って駿介は腕を出した。


優「ありがとう。」

駿「もし美音だけが違うってことがあれば…美音に伝えるの?」


優「いや…まだ何とも。」

駿「そう…だよな。」