優「ん……少し熱いな。」


美「え?」

少し怖い顔をして優也兄はそう言った。


優「美音、今日は聴診と体温計で熱も測ろう。もうお姉さんだから大丈夫だよな?」


美「やだやだやだーっ!!!」




怖いもん。
もし熱があったら……
喘息になっていたら…
また病院で点滴とか注射をしなきゃいけなくなるかもしれない。


そう思うといつも不安でたまらなくなる。


私が逃げようとするとすぐに駿介に腕を掴まれた。


駿「大人しくしろ。痛くないし、すぐ終わるだろ。」


美「ヒック……やだよぉ〜…ヒック」

目から溢れる大粒の涙。


すると優しい湊斗兄は

湊「美音の体が元気かどうか聞くだけだよ。早く気付いてあげられれば美音も痛いことせずに済むだろうし。」


美「ヒック…」

そして湊斗兄と駿介が私を抑え、優也兄が聴診を始めた。