〜昼休み〜



瀬「おつかれ。」


俺が職員用のテラスで昼食を食べていると瀬川が隣に座ってきた。


優「おつかれ。」


瀬「お前…今朝は大変だったらしいな。」


優「起きてすぐ兄妹喧嘩とか…まじ勘弁して欲しいよ。」


瀬「喧嘩の原因は?」


優「夢の中で駿が美音の唐揚げを取ったんだと。」


瀬「え?どゆこと?」


優「あいつらよく同じ夢みるんだよ。」


瀬「夢の中でも一緒…か。すげーな。」





俺も最初はすごいと思った。


ジャンケンをすれば永遠にアイコだし、同じ夢は見るし、寝言で会話してるし、同じタイミングで熱を出すし…



優「でも今となっては……」


瀬「本当こっちの心配返して欲しいくらいだな。」



だよな。

そうなるよな。全く。




瀬「で…お前の事はもう解決したのか?」


優「え?」


瀬「お前悩んでただろ?」


優「あ…忙しすぎてそれどころじゃなかったわ。」


瀬「お前も大変だな。ま、元気そうで安心したよ。そーいや、最近湊斗見てねーけど……」


優「あぁ……お袋についてるよ。結構色々やばいらしくて。だからしばらく休んでる。」  


瀬「そーなのか。」








俺はそんな会話をしながら昼食をとり終えるとまた午後の診療が始まった。