次に目が覚めると知らない場所だった。






美「………。はっ!?」


私……いつのまに…


寝ちゃって……


ここどこ!?







悠「こら!まだ寝てろ!お前熱何度あると思ってるんだよ。」


そこにいたのは悠真君だった。







美「へ!?え…ここ……」


悠「俺ん家。」


俺ん家…?


でもさっきのお家とだいぶ雰囲気違う……



悠「俺…アパートなんだよ。さっきのは実家で…」


へ!?実家!?

アパート!?

悠真君が1人で!?



美「ごめ…全然話が見えてこない…」



悠「俺母さん小さい頃に病気で死んで…さっきのは父さんの再婚相手。」


美「あ…」


悠「あの人は俺と10歳ちょっとしか変わらないし親父としては一緒に住まわせたくないんだろーな。まー俺としては新築アパートで一人暮らしだし、楽で良いけど…」



そうだったんだ……


他のお家は全部幸せそうとか思ってたけど……


きっとみんないろんな事情があるんだ…





悠「俺も久しぶりに実家行ったよ〜」


そんな事を言いながらケラケラと笑う悠真くん。



美「ねぇ、悠真くんは…辛くないの?」


悠「今時親が再婚するのなんてよくある事だろ?」


そんなものなのか……


でも……


悠真くんは強いんだな……




悠「ほーら。ちゃんと寝てろ。本当駿介もお前も無茶ばっかしやがって……」


美「え!?駿介!?」


悠「ったくお前は…駿介の事になると……とりあえず寝てろ。あ、体温計あるから熱測って。じゃないと駿介に怒られる。」


美「え?あ、うん……」