コンコン

ガラッ!!


湊「美音は??」


駿「は?湊斗兄のとこ行ったんじゃないの?」


湊「ずっと待ってたけど来てない。…すれ違ったか。」



駿「いや…美音が病室を出て行ったのは30分以上前だ。」




1人で帰った??


美音が?


俺のせいか…


また。俺は……




俺の様子を見て湊斗兄は口を開いた。




湊「とりあえず仕事は終わったし今日は帰るわ。もし帰ってるのであれば追いつくだろうし。」


駿「……。」


湊「駿介はあんま考えずに早く体調治すこと。心配だろうから帰り次第連絡するよ。」


駿「あぁ…」




そんな会話のあと、湊斗兄は病室を出て行った。









その直後だった。








ブーッブーッ…と鳴り響くマナーモードにした携帯。




ディスプレイには"鈴木 悠真"の文字。








駿「もしもし…」


悠『お前美音と一緒なんじゃねーの?』


駿「いや…今美音が…先に帰っちゃったみてーで…」


悠『帰った……ようには見えなかったけど。』


駿「は!?どーゆーことだよ。それ。」



悠『ったく。テメェじゃ拉致があかねぇ。』






ツー…ツー……




は??


切れたし……


帰ったようには見えなかった??



どーゆー事だよ。




それにあいつ…あんな口調悪かったか?