優「怪しいと思ってきてみればこれか。なんで連絡しなかった?」


湊「いや、大丈夫だから。」



はぁー。

なんで俺の弟妹はこんなに強がりなんかねぇ。




湊斗は話のわかるやつだとは思っていたが……


案外そうでもねぇのかな。






優「とりあえず…熱測れ。」


湊「わかった。」


そう言って湊斗は熱を測り出した。












昔は甘えん坊だった湊斗。


いつも俺の後を追ってついてくるようなお兄ちゃん大好きなやつだった。




……美音と駿が生まれるまでは



美音と駿とは歳も離れているしそれまで甘えん坊だった湊斗が急にお兄さんになった瞬間でもあった。



誰よりも泣き虫で、一人で何もできなかった湊斗は2人が生まれた時から弱音を吐かなくなっていた。





いつの間にかそんな湊斗に慣れてしまっていた。






お父さん達が仕事で忙しい時でもいつでも近くにいたのは俺で。


誰よりも湊斗の事を見てあげなきゃいけなかったのも俺なのかもしれない。







……いっそのことあの頃のようになんでも甘えてきてくれたら




少しは楽なのにな。