あれからしばらく経った頃。
俺は何となく胸騒ぎがした。
……そろそろ美音の様子見に行ってみるか。
もう寝たかな。
そして俺はなんとなくいつもより歩くペースを早めて美音と駿の病室へ向かう。
夜だから病室は真っ暗だ。
駿は寝息を立てて静かに眠っている。
美音の布団を見てみると、美音は毛布にくるまっていた。
優「美音?起きてるか??」
小さい声でそう聞いても返事が帰ってこない。
きっと寝てるんだろ。
優「こんな毛布かかってたら苦しいだろ。」
そう小さく呟き布団をめくると……
ん?顔色悪くないか?
優「美音、ちょっと前ごめんな、、」
そう言いながら俺は美音を聴診する。
え?
息してない……
チアノーゼも出てるし。
俺はすぐにナースコールを押した。
優「大至急挿管の準備して持ってきてくれ!!あと…」
俺は急いで看護師に指示を飛ばした。
そしてすぐさま美音に視線を落とした。
優「美音〜俺の声聞こえるか??聞こえたら手握って。」
そう言いながらも美音の右手を触るけど反応がない。
これはマジでまずいかもしれない。
そうこうしている間に看護師数名が駆けつけ、挿管をする。
優「美音。大丈夫だからな。頑張れ。」
そう声をかけながら行っていてももちろん美音からは目を開けようとはしない。
なんであの時俺は美音を病室まで送らなかったんだ。
どうして美音を2人部屋だとしても1人にしたんだ。
そんな後悔ばかりが押し寄せた。