タクシーはすぐに病院に着いた。


すると……正面玄関…

あそこに立ってるのは




……優也兄だ。



良かった。




私はタクシーから降りるなりすぐに優也兄に倒れかかった。

体が熱いよ。


助けて。優也兄。


そんな気持ちのまま、どんどんと薄れていく意識。





……ねぇ優也兄。

私文化祭出たいよ。



すぐに病院に来れば間に合うかもしれないと言う優也兄の言葉信じてもいいんだよね?



お願い。

私のこの熱を下げて。










気持ちでは思っているものの……

体はそう上手くは行かない。




優也兄に抱き上げられたまま、私は意識を失った。