美音が39.5°C
駿が39.7°C

2人とも相当熱が高い。



さてどーすっか。

美音と駿がダブルで高熱を出すってことはただの風邪ではない可能性の方が高い。


リビングのソファーでそんな事を考えていると駿が起きてきた。



駿「優兄ごめん。……ハァ…毛布ってもう1枚あったりする?」


優「寒いのか?」


そう聞くとコクリと頷く駿。

今出すから横になってて。




俺はすぐさま毛布をかけてあげた。

…ってことは美音も寒いかな。


優「駿…今どこが辛いとかあるか?」


駿「頭痛い…ハァ…てかなんか……ハァ…体全体痛い…ケホケホ」


優「そっか……あとさ、昨日…病院で話してた子名前なんて言うの?」


駿「高橋……りゅ…せい」


…たかはし りゅうせい君か。



優「ありがとう。ちょっと病院行ってくるから何かあったら電話して。」


俺がそう言うと駿介は頷いて再び眠りに着いた。





さてと…一度病院に顔出すか。


今日は当直だから夕方からだけど…先に美音と駿をどうにかしてやらねぇと。



俺が病院に着くと看護師や他の医師たちは少しびっくりしているようだった。


おれはすぐにパソコンを開いてカルテの確認をした。





えっと…

昨日受診した高橋……琉生くん。


優「あった。」





多分2人が病気を貰うとしたら昨日病院に来た時だ。

そしてあの2人が接触した人といえばこの子くらいだ。







優「インフルエンザA型……」


この時期にか。

完全に油断してたな。


でも駿介が頭痛と寒気、そして体全体が痛いと言っていたから多分間違えはないだろう。




俺は病院から検査キットと薬を持って再び病院を出た。