そして優兄が言っていた旅行は美音が退院して1週間後に決まった。


久しぶりの旅行。
正直俺も少し楽しみだった。






そして旅行が明日まで迫っていた今日突然俺の携帯が鳴り出した。


ディスプレイを見ると美音から。


すぐに携帯を手に取り電話に出た。


駿「はい。」


美『駿介?明日の買い出しに行きたいんだけど、優也兄に1人で行っちゃダメって言われてるの。』


駿「一緒に行くか?」


美『お願いしていーい?』


駿「別にいいけど。」


美『やったぁ!ありがとう!じゃあ準備したらそっち行くね!』


駿「いや、俺がそっち行く。まってて。」


そう言って電話を切った。
あまり美音に負担かけねぇようにしないと。




俺は着替えて優兄と美音の住むマンションに向かった。

優兄が何かあったらと近くのマンションにしてくれたからさほど離れていない。



ピンポン


美『駿介!今行くね!』

そう言って美音が出てきた。




駿「なんか…久しぶりだな。」


美音は花柄のワンピースにカーディガンを羽織ってマンションから出てきた。



美「駿介、ありがとね!」

駿「じゃ、行こっか。」


そう言って俺は美音が転ばないように腕を引っ張ってデパートに向かった。