美「………生まれて来なければって思ってる!!」



ガシャン!!!!



美音の病室から美音の怒鳴るような声とものすごい物音が聞こえ俺は走って向かった。



美「味方なんていない!!」


優「美音!!」



明らかに動揺している駿と
暴れている美音の姿があった。


優「美音一回落ち着こうか。大丈夫。」
そう声をかけて強めに抑え背中をさすってみてもなお暴れようとする美音。

点滴も抜いていて腕からは血がポタポタと垂れている。


美「離してっ!!!ハァ…ハァ…」


だんだん声も裏返り過呼吸になっていく美音。




俺はナースコール押して、看護師に指示を飛ばした。


優「至急鎮静剤!!急いで!」


優「大丈夫だからな。美音。すぐ落ち着くから。」

そう優しく声をかけ続けた。






看「鎮静剤持ってきました。」

優「ありがとう。点滴打つから駿も抑えるの手伝って。」


俺が声をかけても目を泳がせている駿。


優「駿!お前兄ちゃんだろ!しっかりしろ!」


駿「ごめん。」

優「駿も少し深呼吸して。」

俺がそう言うと素直に従う駿。



優「よし、じゃあ美音抑えてて。すぐ終わらせちゃうから。」

駿「うん。」












しばらくしてからようやく美音は落ち着きを取り戻しそのまま眠ってしまった。