ひみつ

「わっやられたっ.....」


口を隠して蒼くんは向こうを向いた。





最寄り駅で降りて私の家まで付き添ってくれた。


「ケホッケホッ.....ごめんね、今日は迷惑かけて...」


「気にすんな、それより早く体治せ、な?」


「う、うん.....」


ありがとう...と言って扉を開けた。


「あ、蒼くん.....」


「ん?どした?」


「暑いし、ちょっと涼んでいかない?...その.....ここまで来てくれたし、冷たいお茶でも.....」


「.....いや、俺のことは気にすんな、また莉奈が元気になったら上がらせてもらうわ。今日は我慢しとく。」


「ご.....ごめんね.....」


「謝ってばっかだったら気が滅入るだろ? 俺のことはほんと、気にすんな、また明日な」


笑顔で彼は私に手を振ってくれた。


「ありが.....と.......」


ドクッ.....


「イッ...」


急にまた...


バタンっとドアを閉めて、床張り付いた。


「ケホッケホッ.....イッ...イタイッ.......」


バンッと音が鳴って、気づくと蒼くんがいた。