ひみつ




「歩ける?」


「うんっ.....」


「気分悪くなったらすぐ言えよ?」


「うん...」


エレベーターの中の大きな鏡をふと見たら、痩せこけて、顔色の悪い私がいた。


最近ご飯.....食べてないなぁ.....


もう.....完全な病人じゃん.....


「かばん...持ってくれてありがとう.....私かばん重いのに...」


「全然重くねぇし、気にすんなって」


ちらっと見せてくる蒼くんの笑顔はどことなしか寂しさが見えた。


そのまま無言で学校の門をくぐった。





「あ、蒼くん.....」


「ん?気分悪いか?」


「ううん.....その...」


夕陽に照らされた蒼くんの手をぎゅっと握った。


「今日は甘えモードだなぁ?珍しい」


「んふふ.....」


手を繋いで駅に向かう。


心から謎に安心感が湧き出た。


「莉奈.....」


「ん?」


.......!!


唇に柔らかいのがついた。


頭が真っ白になった.....



「ごめん体調悪いのに.......我慢できなかった...」


「ううん、いいの...」


私も仕返しに、柔らかいのに唇をつけた。