ひみつ

絶望な気持ちのまま、受付のベンチまで歩いていった。


車椅子借りる申請とか、これからの話とかを聞いたりで、お母さんは病院を走り回ってる。


周りにいる人は、治る病気なのかな。


それとも、余命宣告された?


そんなひと、なかなかいないよね。


病気が治らない、それも期限付きの命しかない。


私は...もう生きてる意味があるのだろうか...





ぼーっとしてると、見覚えのある制服が見えた。


うちの学校じゃん...


まぁ、普段くくってる髪も今日はくくってない上、マスクしてるからわからないよね...


それも今会ったら...


「お兄ちゃん、わざわざごめんね!」


そう言って、包帯ぐるぐる巻の腕を振り回してるこの横にいたのは...


彼だった.....


「り...莉奈ちゃん.....?」


ちらっとこちらを見ると、彼は近づいてきた。


「莉奈ちゃん...だよな?」


「う、うん...」


「体調...大丈夫?」


「うん...」


「そっか...早く元気になって、学校来いよ?また調子よさそうな時、図書館でまた授業するからさ」


「あ、ありがとう...助かる...」


彼はなにか悟った目をしていた。


私の病気のこと...知ってるの?


知らないよね...?