ひみつ




点滴を受けに通院を続けて三日目


「莉菜ちゃん、咳はどう?」


「ほとんど出なくなりました」


「息苦しさは?」


「ないです」


先生が聴診器で胸の音を聞くと、


「うん、入院はしなくて大丈夫!だけど...」


「だけど...?」


「お母さんとも話し合ったんだけど、歩いたりして心臓に負担をかけるのを少しでも減らしたいから、車椅子でなるべく生活して欲しい。」


「く、車椅子...?」


車椅子...


本当に心臓が悪くなってるんだ...


「今回ばかりはもうクラスの人とかに言って、理解してもらうしかないと思う...」


「先生、私、知りたいことがあるんです」


「どうした?」


「あと...どれぐらい生きることが出来ますか?」


「...」


先生はうつむいた。


そんなこと、私が聞くなんて思ってなかったのかな...


「手術も何もせず、今までの生活を続けたら、長くても1年...」


「余命...1年?」


「でも、車椅子生活で、心臓への負担を抑えたりすれば、もっと長く生きていける。 それに、莉奈ちゃんの心臓は今頑張ってるから、もっともっと生きていけるから。だから、頑張ろう?」