ひみつ

気づくとお母さんにゆすられてた。


「どう?動けそう?」


「うん...」


鉛のように重い体を引きずりながら、お母さんの車まで歩いた。





「莉菜ちゃん、こないだ退院したばっかりだけど、また調子が悪くなってる...本当は即入院レベルだけど、学校の事もあるし、三日間学校休んで点滴受けに来てもらってそれから様子みて決めるね」


「は、はい...」


即入院...


もう本当に悪いんだろうな...


「ワガママ言って...ごめんなさい...」


先生は無言で頷きながら、車椅子に乗せてくれた。


処置室まで連れていかれて、ベッドに寝かされる。


「ゆっくりしててね」


点滴を刺されて、息苦しいことを言ったら、酸素チューブも付けてくれた。


「気分悪くなったり、異変感じたら直ぐに呼んでね」


痩せに痩せた体は寒さを感じやすくなってて、いつもは快適に感じる部屋も寒く感じた。


なんでこんなことになっちゃったんだろう...


私、なにか悪いことした?


高校生活にワクワクする気持ちと相反して、私の体はどんどん悪くなっていく。


“高二になれるかな”


こんな思いが頭の中をぐるぐる回りだした。