ひみつ




目が覚めても、咳は止まらなかった。


「先生に休みの電話入れておくわね」


「ありがとう」


「病院、行かなくて大丈夫?」


「うん、多分横になってたら平気だから」


今日はしんどいから酸素チューブをつけた。


息が楽だけど、咳は止まらない。


ゲホッゲホッ...


布団にまた入って、うずくまって寝る。


早く回復して...


治るなんてもう、無理なのかもしれないけど...


せめて学校に行けるぐらいまで回復して欲しい...





ゲホッゲホッ...


詰る痰で目が覚めるなんて目覚めが悪すぎる...


時計を見ると、お昼だった。


布団の横に置いて言ってくれたみかんゼリーを食べて、お昼の薬を飲んだ。


机の横から顔を出してるスクールバッグを見ると、彼の顔が頭に思い浮かぶ。


彼、今何してるんだろう...


今は...化学かな.....


今、何を考えてるのかな?


...って!


さっきから彼のことしか頭にないじゃない...


最近気づいた。


これはいわゆる恋なんだと...


私は彼に恋してるんだと...


けど、爆弾持ちの私には恋などやる資格がないんだ。


生まれ変わったら...彼みたいな人に恋をしたい。