ひみつ

重い体を引きずって、駅まで歩いた。


彼が隣にいてくれるから、私は歩けてる気がする。


電車に乗ると、ちょっと薬のせいなのか、体力がないからなのか、眠くなってしまった。


ふと気がつくと、自分は彼の肩に頭を寄せてた。


「あっごっ...ごめん.....ちょっとウトウトしてて...」


「あぁ.....いいよ気にしないで?」


ほんの3駅分しかないのに、長く感じる。


背中に夕日を浴びて、揺れる電車は心地がよかった。


「あっ...俺心配だし、莉奈ちゃん家まで送るわ」


「えっそんな.....宿題とかあるだろうし、大丈夫だよ...?」


「いや.....その.....心配過ぎてさ、気になんのよ」


「気になるの...?」


そうこう言ってるうちに、彼の最寄りは過ぎていった。


「ご...ごめんね.....色々迷惑かけちゃって...」


駅に着くと、彼は荷物をまた持ってくれた。


「ここの駅降りるん久しぶりかもしれんわ〜」


彼はそう言いながら、改札を通った。


彼はあんまり口を開かず、何かを考えてるようだった。


「家、ここなの...」


「駅から近いんだねぇ!」


「そう、とても便利だよ?」