ひみつ

なんか朝から騒ぎすぎたせいで疲れちゃった...


「はい、席ついて〜」


担任がこの声を出すまで、私は机で爆睡してた。


「今日は欠席0だな、高瀬、無理すんなよ?」


「はい...」


ちょっとスッキリしたや。


右をちらっと見ると、目が合ってしまった。


「高瀬さんめっちゃ寝てたねっ」


くすくす笑いながら、私の方を見てた。


部活終わりだからか、ちょっと乱れた髪にクシャッと笑う顔が、窓からの光が当たってるからか眩しくて仕方がなかった。


そうだ、今日体育ある日なんだった。


「あれ?莉奈体育出ないの?」


「ちょっと、本調子じゃなくて...」


「そっか、病み上がりだもんね〜」


日陰のベンチで、体育見学。


ちょっと蒸し暑かった。


急に、みんなが走ってる姿を見てたら、視界が歪んできた。


気持ち悪い...


「高瀬、大丈夫か?」


「先生...ちょっと.....気分が...」


運良く近くに来た先生にSOSをだした。


先生が近寄ってきて、体の力が抜けてしまった


「高瀬、高瀬しっかりしろ!」


さーっと目の前が真っ白になった。