ひみつ

学校を休んで一週間が経った。


検査の結果も過去一悪くて、なかなか体調が戻ってくれなかった。


LINEもいっぱい溜まってるけど、既読を付けるべきなのか分からなくて、放置したままだ。


今日は調子がいい。


そろそろ一旦退院出来るかも、そう思ってた。


「高瀬、失礼するよ?」


そう言って入ってきたのは、学校の担任の先生だった。


「あっ先生...」


「体調はどうだ?」


「落ち着いてきたみたいです。」


相変わらず外れない酸素チューブを見て、先生は戸惑ってた。


「学校、無理してこなくてもいいけど、どれぐらいで来れそう?」


「ちょっと、検査の結果が悪すぎて何も言えないんですけど、そろそろ退院出来そうです」


「そっか、とりあえず無理せずにな。あ、あと...テストの結果なんだが...」


てっテスト返しここで始まっちゃうの!?


「学年一位だ、素晴らしい」


「えっ...」


返されたテストを見ると、凡ミスも多いけど、割とあってた。


嬉しい...!


「凄いな、ほんとに高瀬は凄いよ。俺が誇れる生徒だ。ほんと、よく頑張ってるな。これからも、頑張ってくれよ!」


また学校に戻らなきゃと急いで先生が出ていって、また孤独が来た。