ひみつ

「とりあえず三日休みだし、ちょっと体休めなさいね。」


うんうんと頷いた。


ちらっと見た自分の手が青色だった。


直ぐに布団に手を隠した。


「ごめんな莉奈、父さんまた仕事いってくるね」


「うん...いってらっしゃい...」


こんなに私にお金ばっかりかかって、お父さんの命まで私は削ってる...


早く良くならなきゃ...


そんな気持ちとは真反対に、体調も、どんどん悪くなって、怖くなって寝た。




カタン...


ちょっとした物音で目が覚めると、外は大雨だった。


「イッ.....」


急に、胸が痛くなってきた...


あれ、これ...


「ゲホゲホッ...」


咳をしてごまかしてみても元に戻らない。


横にあったナースコールを押して、うずくまる。


涙が溢れて...


視界が歪んで...


あれ、これは...


死んじゃうやつ...?


「莉奈ちゃんわかる??」


背中をなでなでしながら、私の方をとんとん叩く。


軽く頷いて、目をぎゅっとつむった。


怖い、痛い、苦しい。


今年になって急速に悪くなりだした体も、悲鳴をあげてるのかもしれない。


「直ぐに楽になるからねー」


その言葉を聞いて、意識を手放した。