「これを混ぜ終えたら、人数分に分けてスライスしたチーズを包むように丸めてください」
バルドさんは「承知した」と言って、また持ち場に戻った。
私は出来上がった肉巻きを手に取ると、巻き終わりの部分が下になるようにフライパンに並べて中火で焼いていく。
バルドさんのチーズ入りジャガイモとゆで卵も豚肉に包んで、全面に火が通るまで焼いた。
最後に塩コショウで味を調整すると、まるで海苔巻きのようなそれを半分に切る。
すると、色鮮やかなオレンジ、緑、黄色の具材が顔を出した。
色とりどりの切り目が見えるように肉巻きを立ててお弁当箱の右側に詰めると、レタスをしきりにして今度は左側に白米を入れる。
「盗賊メシ、肉巻き弁当の出来上がり!」
私が声をあげると盗賊の皆さんがランチワゴンに列を作った。
バルドさんが窓口からお弁当を配っている間に、私は遠くで様子を窺っていたランディのところへエドガーと向かう。
「どうぞ、ニコニコ弁当屋の肉巻き弁当です」
ツリーハウスに続く階段の途中に腰かけていたランディに、お弁当を差し出した。
ランディは片手で荒々しくお弁当箱を受け取ると、中身を覗き込んで頬を綻ばせる。


