「生きた心地がしないのですが……」
青い顔のオリヴィエは小声でそうこぼすと周囲を見回す。
それもそのはず、私たちは武器を構えた盗賊たちに見張られながらお弁当を作らなければならないのだ。
しかも、ロキは人質とばかりにランディが檻に入れてそばに置いている。
待っててね、ロキ。絶対に助けてあげるから!
私は心の中で捕らわれているロキに誓うと、キッチンの前で深呼吸をする。
ランチワゴンの窓から盗賊たちの姿を確認すれば、大人だけでなく子供の姿もあり、中には所帯を持っている者も見受けられた。
「子供も大人も楽しめて、お腹いっぱいになるようなご飯……そうだ、『肉巻き』弁当にしよう!」
メニューを決めて冷蔵庫から豚バラ肉と卵、チーズといくつか野菜を取り出すとエドガーが私の隣に立った。
「俺たちはどうしたらいい?」
「じゃあ、私の切った野菜と卵を茹でてくれる?」
今回使う野菜はアスパラガスにニンジン、オクラとジャガイモだ。
私は手早くアスパラガスの硬いところを折って、薄く皮を剥く。
筋が多い野菜なので、これで食べやすくなるはずだ。
続けてニンジンとジャガイモも皮を剥き、縦長に切る。


