「動くなよ。俺は取引の最中に茶々を入れられんのが、いちばん腹が立つんだ」
それにエドガーとバルドさんは視線を交わすと、ぐっと堪えるように引き下がる。
目の前までやってきたランディは舐めるように私の頭のてっぺんから足の先まで眺めたあと、「風変わりな女だなあ」とこぼした。
それから、くっと喉の奥で笑い私の顎を掴んで持ち上げてくる。
「俺たちは欲しけりゃ奪う。勝ち取ったものは前の持ち主が誰であろうと、俺たちの所有物だ。さあ、俺が指輪をあんたらに返したとして、代わりになにを差し出す? お前の身体か?」
ランディの手が私の身体の線をなぞるように脇の下から腰へと滑り落ちていき、ぞわぞわっと悪寒がした。
「……っ、は、離して!」
「離してもいいが、指輪は返ってこねえぞ」
嫌がる私の反応をにやにやしながら観察しているランディ。
怖くなって泣きそうになっていると、後ろから誰かに腰を強く引き寄せられる。
それと同時にカチリと金属音がして、正面にいるランディのこめかみに銃口があてがわれた。


