「どの世界にいたって夢は叶えられる。立ち止まっているのが怖いなら、動いたらいい。今は悲しんでいるよりも、元気な姿を見せてあげたほうが旅立った母君も喜ぶはずだ」
「この世界で……ランチワゴンを……」
私みたいに大切な人を失って泣きたくてたまらない人、エドガーみたいに人生をかけて夢を叶えようとする人、バルドさんみたいに誰かの幸せのために戦う人。
そんな毎日を必死に生き抜いている人たちを笑顔にするために、今日も一日頑張ってってエールを込めて、皆にニコニコ弁当を届けたい。
「エドガー、私に道を示してくれてありがとう。私……この世界でランチワゴンを開く! どこまでできるかわからないけど、頑張ってみるよ」
「うん、その意気だよ。雪の夢を叶えるために必要なものなら、俺が揃える。きみのすることはきっと誰かのためになる。その手伝いができるのは、俺としては光栄だからね」
陽だまりをそのまま連れてきたような笑みに促されて、私はエドガーの発明を頼ることにする。
「あのっ、じゃあランチワゴンを作ってほしい!」
「お安い御用だよ。わかる範囲でいいから、外装の素材と機能を教えて?」
ふたりで作業台の前に立ち、私は紙にランチワゴンの絵を描いていく。
それをもとに隣でエドガーが設計図を作り、あっという間に日は暮れていくのだった。


