「もしかしてエドガー、どこか怪我したんじゃ……」
「平気……っつ……」
肩を押さえながらその場に膝をつくエドガーの背中に手を添えれば、白衣にじんわりと赤いシミが滲んできた。
私は手のひらにうっすらと付着した鉄サビの匂いがする液体を見下ろして、唇を震わせながら呟く。
「嘘……これ……血?」
「思いの外、崖壁がゴツゴツしていたみたいだ。打撲くらいで済んでると思ったんだけど、どっか切れてるのかも」
大したことないように言うが、私は心配でエドガーの白衣を勝手に脱がす。
「ええっ、ちょっと雪!?」
ぎょっとしているエドガーを無視してシャツを捲り上げると、背中には岩で抉られたような擦り傷がいくつもあった。
「これ……ひどい怪我……っ」
崖壁にぶつかったとき、本当は私を気遣う余裕なんてなかったはずだ。
それなのに、笑って安心させようとしたりして、どうしてもっと自分を労わってくれないんだろう。
怒りと悲しみが同時に胸の中に湧いて、自分でもよくわからないけれど視界がぼやける。
「平気……っつ……」
肩を押さえながらその場に膝をつくエドガーの背中に手を添えれば、白衣にじんわりと赤いシミが滲んできた。
私は手のひらにうっすらと付着した鉄サビの匂いがする液体を見下ろして、唇を震わせながら呟く。
「嘘……これ……血?」
「思いの外、崖壁がゴツゴツしていたみたいだ。打撲くらいで済んでると思ったんだけど、どっか切れてるのかも」
大したことないように言うが、私は心配でエドガーの白衣を勝手に脱がす。
「ええっ、ちょっと雪!?」
ぎょっとしているエドガーを無視してシャツを捲り上げると、背中には岩で抉られたような擦り傷がいくつもあった。
「これ……ひどい怪我……っ」
崖壁にぶつかったとき、本当は私を気遣う余裕なんてなかったはずだ。
それなのに、笑って安心させようとしたりして、どうしてもっと自分を労わってくれないんだろう。
怒りと悲しみが同時に胸の中に湧いて、自分でもよくわからないけれど視界がぼやける。


