冴えない私の周りは主役級ばかり~雫の恋愛行進曲〜

長テーブルの一番奥に座る蓮へと恐る恐る視線を向けた。



怖い。蜘蛛の糸ほどの細い糸で辛うじて繋がっていた関係性。



それがなくなる事が怖いのだ。



彼は私の視線に気付いた。表情からは何も読み取れない。



それほど彼はいつも通りに落ち着いているのだ。



蓮はおもむろに席を立ち、飄々と皆を驚かせる言葉を口にする。



「オレも雫と同じ滑り止めで受けた北高に進学するけど、お前らはどうする? 強制はしない」



前振りなく駆り出された蓮の言葉に、わたしは文字通り心身ともに固まった。



そしてテーブルに座るギターのヒロトとドラムの雄大が、真っ先に手を挙げ、蓮へと賛同したのを視界の片隅に捉えたのだ。