「じゃぁ、そうしよう!」



というわけで今ホテルのエレベーターです。



「おかえりー、あれ?2人で出掛けてたの?」



「うーんまぁね。あれ?奏斗は?」



「隼人と奥にいるよ。あすか、おかえり」



「お兄ちゃんただいま。」



「遼、みんなのこと呼べる?今からちょーっと大事な話をしたいんだ。」



「お、おう。あすかは自分の部屋のとこいていいぞ。」



「ダメだよ。あすかちゃんにもいてもらわなきゃ。ほら、早く呼んできて。」



「はいはい。奏斗ー、隼人ー」



2人を呼びに行ったお兄ちゃん。



「緊張してる?」



「なんか…ガチガチで」



「大丈夫だよ。リラックスして」



2人を連れてきたお兄ちゃん達を前に座らせて、



「俺、あすかちゃんと付き合ってる。」



「「「は?」」」



見事ハモった3人。



さすがメンバーだな。



「おい待て。雅、お前の言ってたネトゲの子って」



「そ。あすかちゃん、待ち合わせ場所で偶然会って、って話すと長くなるから省略。」



「は?雅、よくも俺達のアイドルを…!天使を独り占めしやがって!」



「奏斗、この子は俺の天使だから。」



何を言ってるのかさっぱりわからない私はただ聞いてることしか出来なかった。



「雅。とりあえず1発殴らせろ。」



お、お兄ちゃん!?



「遼…」



「ちょ、ちょっと!お兄ちゃん落ち着いて!?」



「あすか。ほんとにこいつでいいのか?」



「私は…通話だけで話した雅さんもこうして会ったりして話す雅さんもどっちも知ってて、どっちも好き。だから、雅さんがいい。」



「あ、あすかちゃん?ちょーっと落ち着いて考えてみよ?」



「へ?」



「相手はアイドルだよ?」



「奏斗さん、それ自分もですよ?」



「ぐ…」



「あすかちゃん。俺は別にいいとは思う。ただ、辛いということはわかっていて欲しい。アイドルと付き合うってことは、隠れて付き合わなきゃならないってことだ。それでもいいなら、俺は否定はしない。それに、俺らのグループは恋愛禁止じゃないしね」



「確かに、隼人の言う通りだけど。だけど!!
俺の妹だ!!!!!!!!妹はお前には譲らんぞ雅!!!!」



「ちょ、お兄ちゃんここでシスコン出されると」



「俺の…俺のあすかが…うわぁぁぁ…」



「お兄ちゃんうるさいよ。分かってます。どれだけ辛いのか。」



「あすか。正直言って俺は一応反対する。前のこと忘れたわけじゃないだろ?あすかの恋を邪魔するつもりじゃない。ただ、前みたいなことがあればと思うと誰でも反対する。」



「「「前みたいなこと?」」」