ん?もしかして…



「雅さんのIDって…これですか?」



と、彼のIDを見せた。



「まさか…」



「え…」



「雅さん!?」「あすかちゃん!?」



2人同時に相手の名前を叫んだ。



「え、え、え?」



まだ困惑か隠せない私に雅さんが



「あすかちゃんなら納得だよ…こんないい子あすかちゃんくらいだし」



「いやいや…でも、こないだ泊まりに来た時思ってたんです、声がその、似てるなと…」



「俺も思ってた…」



「まさか、ほんとに雅さんだとは…」



「俺もびっくり。どうする?」



「はい?」



「俺はあすかちゃんが好き。それは今も変わらない。例え、リーダーの妹だとしても、」



「その…私は、」



「私は?」



「雅さんが好きです。一緒にゲームをしてくれて、楽しい話をしてくれて、相談に乗ってくれて…でも、雅さんなら納得です。いつも会う度に色々気づいてくれたり、手伝ってくれたり…」



「あすかちゃん。改めて言うね?」



「あ、はい」



「俺と付き合ってください。」



「もちろんです」



「なんか、照れるな…」



「ですね…照れますね。元々は全然違う人だと思ってたのに、まさか顔見知りだった、なんて」



「だね。じゃぁ、晴れて恋人同士になったわけだし?デート、行こっか?」



「は、はい!」



雅さんが差し出したその手が嬉しくて、まだ混乱してるけどその手を取って一緒に歩いた。



「あすかちゃんどこ行きたい?」



「特には…ただ、会えたらいいなと」



「何それ、可愛い…」



「なっ!?」



「じゃぁ、まずはブラブラしよっか」



「は、はい!」



もう、びっくりするな…急に可愛いとか言われたら、照れる。



お兄ちゃんに言われたことはあるけど…それとは違う。



「あ」



思わず声を出してしまった。



「ん?どうかした?」



「お兄ちゃん…なんて言えば…」



「少しの間は伏せておこっか。」



「へ?」



「今の時期、俺たち意外と大変なんだ。あちこち回ったりとか、イベントだったり収録だったりって」



「そんなにあるんですね…」



「いや、それとも今どうせみんなまだホテルに居るだろうし、話に行っちゃおうか?」



「私は…お任せします。」