無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる




「早速だけど。蒼唯さんって桜蕾の方たちとどういう関係?」


「馴れ馴れしく挨拶とかしちゃってさあ。見せつけてんの?あんたの分際で?」


「それな、ってかほんっと生意気~。ブスはブスらしく引っ込んでればいいのに」



今の状況のほうが、100倍怖い....!


ギロリと睨み付けてくるその瞳には、嫌悪と嫉妬の色が浮かんでいる。


この人たちも、律くんたちが好きなんだろうか....。


「や....別に、桜雅くんたちとはただのクラスメイトです」


呑気にそんなことを考えながらも、ニコッと笑みを張り付ける。


もし、姫&彼女(仮)なんてバレたら....ただでは済まされないことくらい、今の状況を考えれば分かる。


それだけは、絶対に阻止せねば....!



「ふ~ん。まだシラを切るつもりなんだ」


「はい?」


ポツリ、矢野さんはそう呟くと、スマホを取り出し、一枚の画像を私に差し出す。