無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる








家から学校までは、徒歩20分程度で着くので、登校時間は短い。


「わぁ....人が多い」


「入学式だからねえ」



学校に着くと、私たちと同じ制服を身につけた人たちで溢れ返っていた。


『楽しみだね!!』なんて声が聞こえるから、私たちと同じ1年生だろう。


校門には、大きく【入学式】という看板が置かれていて、その隣には大きな桜の木が立っていた。



風がふくたび花びらがヒラヒラ舞う。


その風景に、頬を緩ませていると。



「「「キャァ~~~っっ!!!」」」



────耳をつんざくほどの、大悲鳴



「っな、なに....?」


キーン....って、耳の奥に響いてくる高音で、たぶん女の子の声。


戸惑いながらも、悲鳴の方向に顔を向けると。