奥の方を指をさしながら柔らかい笑みを浮かべる三神くんに、苦笑いを返す。


確かに、この部屋なら一週間くらい余裕で泊まれそうだ。


うんうんと頷いていると。



「みーちゃーんっ!」


「っ、は、長谷部くん.....っ!?」



女の私なんかより、数倍可愛らしい笑みを浮かべた長谷部くんに、ぎゅうっと抱きしめられた。



「は、離し....っ」


「みーちゃん、すごいいい匂いするーっ!」


男の人に触れられるのは得意ではないのに。

そんな可愛らしい言葉と笑顔に、抵抗心も薄れてしまう。



う....可愛い。


まるで、甘えてくる子犬のようだ。