ほんとうは11時過ぎくらいに倉庫に行くはずだったけど、私の都合で時間を送らせてもらっている。
....律くん、もう倉庫にいるかな。
「こんなにかわいくて、未桜大丈夫....?桜雅君に喰われない?いや桜雅君以外にも松岡君みたいなチャラいのもいるし....!桜蕾そもそも逆ハーだし、危なくない....?」
「.....悠莉?だいじょうぶ?」
「んん、雛鳥が飛び立つのを見守る親鳥の気分」
「ええ、なにそれ」
ふふっと笑うと、悠莉は心配そうに歪めていた顔を、ふわりとほころばせて。
「未桜なら大丈夫。がんばれ」
────なにを、なんて
そんなの、自分がいちばんわかってる。
◇
悠莉とばいばいして、家から倉庫までの道をお散歩して、ようやく倉庫に到着。
〖もうすこしで倉庫着くよ〗
5分ほど前に送ったメッセージ、律くんからは返信はなし。
約束から約3時間の遅刻、謝らないと....。
そんなことをぐるぐると考えながら、倉庫の手前の玄関(?)のようところに移動すると、中から出てきた''彼ら''と目があった。



