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「っわ、すごい....!」
スマホのインカメに映る姿に、目がまんまると見開かれた。
「はあ~~未桜かわいい」
「そ、そうかな....?ありがとう、悠莉」
重めだった前髪はピンで軽くすいて、ストレートだった栗色の髪はコテでふんわりと緩めに巻かれている。
「未桜は全体的に色素薄めだから、ぜったいピンクメイク」
....らしく。
ビューラーでくるんとあげられた睫毛に、マスカラでボリュームが加わって。
目元はベビーピンクのアイシャドウ、眉は柔らかいブラウンでフェミニンな印象に仕上げて、アイラインは細め。
スティックチークで淡いピンクを頬に乗せて、ラメ入りのコーラルピンクのリップを唇になじませて。
「ほんと、メイクってすごい....」
「それもあるけど、未桜は元がいいの....!もう宝石級にかわいいよ....!?」
あまりにも大袈裟な悠莉の言葉に、くすりと笑みがこぼれる。
テキパキとメイクをしてくれた悠莉だけど、実は服のコーディネートもしてくれて。
「甘めなメイクとのギャップ....!これで桜雅君もイチコロっ」
....なんて言いながら、悠莉が選んでくれた服に視線を落とす。



