無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる




こてん、と首を傾げる悠莉。


この反応、なんかデジャブ....?


「アオイミオです、蒼唯未桜.....!」


「....だって、わたしの知ってる未桜じゃない」


「ええ、そんなこと言われても....」


どうしたら信じてもらえるんだろう、と考えた結果。


アメピンをとって、髪をテキトウにふたつに縛る。


ベッドに置いてあったメガネをかけて、悠莉の方に顔を向けた。



「いつもの未桜、だ」


「ふふ、うん。未桜です」


....と、突然ぐしゃあ~っと前髪を上げられて、メガネを取られて。



「顔ちいさ....!二重ぱっちりだし睫毛めっっちゃ長いし、唇ツヤツヤ!かっっわいい未桜~~!!!」


「....やっぱりこっちの方がいいよね?」


「あたりまえ。こんな美女なかなかいないよ....!」


「悠莉に美少女って言われても、なんか説得力がなあ....」


しばらく私の顔をじいっと見つめていた悠莉が、ふわりと楽しそうな笑みを浮かべて。



「未桜の変身ケーカク、はじめます」


「よ、よろしくおねがいします....?」