「変わったね、未桜。わたしはその言葉を待ってたよ....!」
「そ、そうかな....?すこしは変われた、かな」
「大事な一歩だと思うよ。....で、未桜。桜雅君とデートの予定とかないのっ?」
「っ、デート.....!?」
わくわくと瞳を輝かせる悠莉に、じわっと頬に熱が籠る。
『─────未桜から、俺に会いに来て』
.....デート、とはすこし違うかもしれないけど。
「実は、これから律くんと倉庫で会う約束....してて」
照れ笑いで答えると、ガバッと肩を掴まれた。
「休日にふたりで会うならデートだよ未桜~~っ!桜雅くんから誘われたの....!?」
「う....いち、おう。でも、会いに行くのは私、で....!」
「....??よくわからないけど、わたしに任せて未桜!めっっちゃ可愛いカッコして、桜雅君びっくりさせちゃお~!!」
「え....っ、」
悠莉はにこにこ笑いながら、バックからがさごそとパステルパープルのメイクポーチを取り出す。



