なにを、と思い当たる節が多すぎる。
桜蕾のこと、羅灰のひとに絡まれたこと、私の写真がSNSにあげられていたこと、そしていちばんの隠し事は────
「なにも話さないで、勝手に香山と会ってごめんなさい....っ。私、8年前のこともぜんぶ忘れて、思い出すの怖くて....、でも、やっぱり、どうしても終わらせたくて、私が律くんに頼んだの」
自分をオトリに、なんて、絶対に心配をかけてしまう方法だって分かってた。
....さっき、部屋で私の意識が戻ったとき、ふたりはほんの一瞬、ちいさく顔を歪めたて、泣きそうな表情を浮かべいたことに気づいたよ。
8年間、私は''なにも知らない''ことに、守られていた。
「.....未桜。顔をあげなさい」
「お、かあさ.....、」
「全部知ってて、私たちは止めなかったの」
潤んだ瞳に、お母さんのやさしい表情がいっぱいに広がる。
「桜雅君に聞いたときは、さすがに戸惑ったし止めたけど....、桜雅君が─────って、言ってくれたから」
ふふ、と柔らかく微笑んだお母さんは、ねえ司?....と、お父さんの方に身体を向けて。



