「未桜の誘拐を失敗したことを理由に香山は組から追放されているから、なかなか足取りも掴めなかった。
....が、最近、香山がガラの悪い連中と行動を共にしてる、という情報が入ってな。詳しく調べてみたら────」
「羅灰と結託して、もう一度私を拐って。.....お父さんに復讐しようとしてた」
すべての物事が、頭のなかで繋がっていく。
ぐちゃぐちゃにこんがらがっていた糸が、綺麗にほどけていく。
─────やっと、ぜんぶを知ることができた
脱力感、ほっと全身から力が抜ける。
....と、残っていたひとつの疑問を思い出す。
「(....ちがう、ぜんぶじゃない....!)」
「っ、結局、なんでお父さんたちは律くんと知り合いなの.....!?」
ばっ、と勢いよく顔をあげた私に、ふたりはキョトン顔。
ああ、と思い出したような表情を浮かべたお父さんは。
「....3日くらい前、俺のところに桜雅君から電話があったんだよ」
「えっ。律くんが、お父さんに....?」



