「俺は償わなきゃいけねえことなんてしてねえよ!」
「やだな~~頭の弱いオジさんは。まだ気づいてない」
「っこのクソガキ.....っ」
香山を煽るみたいに、ふふ、と口角をあげる湊くんを香山は威嚇したように睨みあげた香山は。
ふと、なにかに気づいたような表情をつくる。
「お、前ら....俺にっ、」
青ざめていく香山の顔色。
「おまえみたいなのに、無条件で未桜のこと渡すわけねえだろ」
律くんが告げたあと。
湊くんのスマホから、ノイズが混じったような音が流れて、それから。
『8年前、私を誘拐しようとしたのは、あなたですか?』
『そうだ。蒼唯未桜、お前を傷つけたくて、オレがやったことだ』
「────終わりだ、香山達二」
律くんの言葉を合図に、消沈したように香山の身が崩れていく。
ぼうっとその光景を見つめていると、ガタリ、とななめの方向から音がして。



