無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる




真っ直ぐと香山を見据えて言葉を放つと、香山はグッと唇を噛む。


そして、過去を悔やむみたいに、歪んだ顔をつくって、笑った。


....このひとには、なにも届いていない。



「は....っ。おまえみたいな生意気なガキ、八年前殺しとくべきだっ....カハッ、ゥ、」


「────黙れ。それ以上くだらねえコト喋っても、後々不利になるのはおまえだよ?」



香山の背中を蹴りあげた律くんが、クイ、と片方の口角をあげる。


あまりにも冷酷な笑みに、ぞわりと背中に冷たいものが走る。


すると、律くんの下でうずくまる香山の目の前ににしゃがみこんだ駿くんは。



「オッサンなんにもわかってなーい。みおちゃんの誘拐ケーカク、おれたちが知らなかったとでも?」


「....な、に言ってんだよ。秘密裏に進めてた計画を、お前らみたいなガキが知ってるわけ....っ」


「はは、ね、おっさん。.....そのガキにこてんぱにヤられてるってこと、わかってんの?」



いつもよりずっと低い声の駿くんが、香山の頭を掴み上げる。


痛みに顔を歪める香山に、ふ、といつもの緩い笑みとは正反対の、見下したように笑って。




「みおちゃんを苦しめた罰、しっかり償ってね?」



耳元で、そっと囁いた。