「っお、まえ....、見張りがいたはずじゃあ?」
「────見張り、ってさあ。もしかしてコレのこと?」
目を見張りながら私の上から離れていく香山が、扉の方から聞こえてきた別の声に顔を上げた。
ズルズル、と重たいものを引きずるような音。
そして、開かれた扉の傍に、新しい人影。
「律くんフライングー。みんなで乗り込もうって言ったのにさあ」
「みおちゃんからの合図のあと、しゅば~って飛び込んでいったかんね」
「.....うっせ」
軽い言い合いのあと、ぽいっと床に捨てられる''モノ''。
意識を失っているのか、倒れたままピクリとも動かない。
「つーか、おまえらやりすぎじゃねえの?」
「んー、そんなこと言っていいの律クン?このオトコ、この前みーちゃんのこと襲おうとしたヤツだよ?みーちゃんの隠し撮り写真持ってたよ?」
「....ソイツ俺に寄こせ。俺が殺る」
「はは、こわあー」
にこにこ、無邪気に笑う湊くんと駿くんだけど──────床に這いつくばる男のひとたちを見下す視線は冷えきっていて、
「お前らさあ、あんまやり過ぎんなよ」
「っわ、由良くん....?」
「未桜ちゃんお疲れ様。....うわ、この手錠趣味わる」



