「ギャハハッ、ちょ、まじか....っ」
「いや、いけるって絶対!」
コンビニの脇に座り込む、2人の男の人がいた。
2人とも頭がピンク赤と、なんだかパレットみたい。
口調も荒く、大きい声で話していて....明らかに不良の雰囲気。
心なしか、視線を感じるのは....気のせいだと思いたい。
....うん、やっぱり、こんな地味な奴なんかに声かけないよね?
そう自分に言い聞かせて、なるべくそーっと、通りすぎようとするけど。
「ねーねー、そこの地味なおねぇさん。俺らと遊ばね?」
「っぶはっ。マジで声かけやがった!」
運悪く、声をかけられてしまった。
「いや....あの、」
というか....地味なお姉さんって。
失礼じゃないですか、なんて心のなかで呟く。
「んー?聞こえないなぁ」
にやぁっと笑いながら、私の手首をつかんでくる男のひと。