無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる




【元気でた(^ー^)?】


【.....ノーコメントで、】


無意識に、律くんの写真を保存してしまう自分に恥ずかしくなって、ぶわっと遅れて熱がやってくる。


.....これ以上熱あがったら、しんじゃう。


バタンとベッドに倒れこむと、喉の辺りに違和感。


からり、と乾いた感覚で、猛烈に喉が乾いていることに気づく。


「お水、ほしい....」


だるい身体を起こして、のろのろとした足取りで自分の部屋を出た。


落ちないように、慎重に階段を下がっていると、リビングから話し声が聞こえた。





「...つかさ──....よね?」



柔らかい、お母さんの声。


''つかさ''ってことは、お父さん帰ってきてるの....?


だけどなぜか、私は今、声をかけていけないような気がして。


リビングのシーリングライトの明かりに目ひそめながら、そろり、と近づく。



「電話で未桜風邪引いたって言ってたけど。未桜は?」


「なかなか下がらくて。いま部屋で寝かせてる」