「家まで送る」
「っえ、」
ぎょっと目を見開く。
おくる.....って、冬哉くんたちが、私と悠莉を?
「いや、あの.....。私、これから悠莉と用があって」
「へえ、もしかしてゴーコンとか?」
駿くんの言葉に、冬哉くんは小さく顔をしかめる。
まじか、みたいな視線を向けられて、否定のために、ぶんぶんと首を横に振る。
「そんなわけないでしょ....!パンケーキ、食べに行くの!繁華街の方にあるお店!」
''パンケーキ''の言葉に、冬哉くんが微妙に顔の色を変えたのがわかった。
ほんのすこしの変化だけど、瞳にちいさな光が灯ったような.....?
「....それってこの前オープンしたやつ?」
「あ、そうそう。冬哉くん知ってるんだね」
頷いた私に、冬哉くんは一瞬目を伏せて、考えるような仕草をとる。
「──.....だし、いいか」
ぼそり、と独り言のように呟かれたセリフは、聞き取れなくて。
聞き返す前に、告げられた一言。
「しゃーねえから、ついてってやるよ」



