''狙われる''可能性だって、低くないのに。


あの日からずっと律くんたちが傍にいてくれたから、安心しきっていた。


「(だめだめだなあ、私.....)」



これはただの直感、だけど。


カンケイがある気がしてならない、律くんが────



「も~~っ、みお.....!」


「ひゅぇ、ゆ、ぅり?」



突然、ぶにゅっと頬を掴まれた。


そのままびよーんと伸ばされて、きれいなブラウンと瞳と視線がぶつかって。



「放課後、あけといて!!」


「え、ひょうはほ?なえで.....?」


「あ け と い て」



にっこりと可憐な笑みとは逆に、威圧的な声で告げられて。


私はこくり、と頷いた。