ぱぱっと荷物をまとめて、教室を出る。
靴箱までの道を歩きながら、考えるのは律くんのこと。
素直......の、ゴールはやっぱりコクハクなのかな。
そもそも、私なんかが律くんに、コクハク.....していいの?
''勝手に好きになんな、メイワク''とか、うざかられない.....?
「....っ、ネガティブきんし....!」
悠莉と約束したばっかりなのに。
それに、律くんは。
根っからのやさしいひとだから....そんな風な冷たい言葉を吐いたりはしない、と思う。
たとえ受け取ってもらえなかったとしても、伝えることに意味があるんだ....って、悠莉が言っていた。
ぐるぐると考ながら、靴箱に手を伸ばすと。
────ブー、ブー
「っわ.....、メッセージ?」
スカートのポケットに入れてあるスマホのバイブ音に、びっくりする。
メッセージなんて、めずらしいなあ。



