無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる



私が素直になれば、律くんが喜んでくれる....?


少しでも、向けてもらったやさしさに、お返しができるなら。



「うん、素直、なる......!」


まずは土俵に立たないと、だ。


ペチンと頬を叩く私を見て、悠莉は苦笑いを浮かべながら、ひとこと。



「そうそう。未桜が素直になれば、もうこっちの勝ち──、とまあ。これは言わないでおこうかな」







そして、放課後。



「んじゃあ終礼おわり。解散だ~」


担任の言葉で、席を立つ。


律くんは、お昼休みからずっと、教室には戻ってこなかった。


律くんだけじゃなくて、他のみんなも。


少し不思議に思ったけど、そのおかげで、変にキンチョウしないで済んだのだ。


今日は早めに家に帰って、明日からどうやって素直になるか考えないと....!