とりあえず頷くと、悠莉にぺちんと頭をたたかれた。
「意味わかってないクセにうなずかない!未桜はね、お人好しで流されやすすぎるの!」
「ええ、急になんで?そんなことないよ」
「──桜雅君との恋人カンケイって、''ニセモノ''なんでしょ?」
「っ、」
ドキッと、心臓が跳ねた。
.....悠莉は間違ったこと言ってないのに.....なんで、こんなに。
''ニセモノ''──それだけの言葉で、簡単に傷ついている自分に、驚く
「未桜を守るための''ニセモノの恋人''なら、未桜と桜雅くんが距離をつめすぎる必要もないじゃない?」
「それ、は.....」
そんな私を横目に見ながら、悠莉はつらつらと言葉を並べていく。
「手を繋ぐとかハグとか、お泊まりとか。それってぜんぶ桜雅君からでしょ。それってさ、未桜。──桜雅君に流されてるだけなんじゃないの?」
試すような瞳が、すっと細められた。
──流された、だけ?
今までの、律くんとのぜんぶに、私の意思はないの?
なんとなく.....って、そんなにあやふやな感情だけで、律くんの隣にいた?



