ふい、と目をそらすと、逃がさないといわんばかりに、頭の後ろに手を差し込まれて。
視線が絡み合った、瞬間。
「襲うとこだった」
「っおそ、う.....?」
「おまえがあまりにもガードゼロで無防備だから。.....かわいすぎて、襲ってやろーかと思った」
色気を宿した瞳に、ゆっくりと吸い込まれる。
失神してしまいそう。
艶やかな甘さを纏った言葉、視線、空気、ぜんぶが身体の熱をあげていく。
「っか、か、わいい.....とか、からかってるの.....っ?」
「からかってねえよ。本気」
言葉通り、真剣な色をした瞳で、まっすぐそんなことを言われて。
......こんなの、意識するなっていうほうがむり。
「そーいう顔、俺以外に見せないで」
......なら、律くんも、そんなに甘いカオ、他のひとには見せないで。
────なんて、まるで独占欲みたいだ



