核心をつくようなお母さんの言葉に、うろたえる私。
''あの格好''─────うん、否定できない
律くんの呼び出し電話(脅し)から、人生最速だったんじゃないか、という準備のスピードで家を出たから。
ラフなTシャツに、黒のショーパンに、スニーカー。
ちょっとコンビニに───みたいなテンションの、すごくシンプルな服装。
オシャレの''オ''の字もないことは、自覚済み。
いつも通り瓶底メガネ着用だし、違うことといえば、髪をポニーテールにしていることくらいだ。
自分の服をもう一度確認して、あまりのひどさに苦笑いがこぼれる。
「もー、そんな女子力0オンナ、捨てられるわよ!」
「わ、わかってる....!」
もう切るからね!?....という言葉を口に出そうとして、はっとする。
そうだ、今日泊まりって....。
う、どうしよう。
チラリ、律くんに目配せすれば、律くんはすっと目を細めて、小さく頷く。



